HRD株式会社 - Human Resource Development

2021.3.12 EVENT

ラーニングのオンライン化のその先、3つの方向性 ~変化が必要なこと(STOP)/新しく始めること(START)/変わらないこと(KEEP)~

左から久保田、辻川氏、小仁氏

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質問への回答

久保田ご質問をたくさんいただいていますので、お答えしたいと思います。まず辻川さんにお伺いしたいのは、誰がどのようにラーニングをデザインすれば良いかという質問です。

辻川先ほどアジャイルにした方がいいというお話がありましたが、まさにコンテンツ化するうえでアジャイルにやろうとすると、内製化するしかありません。コンテンツ化を外に頼むとスピードが遅くなってしまいます。このような取り組み自体が始まったばかりなので、誰かが解を持っているわけではないと思います。なので様々な事例を見つつ試行錯誤しながらやるしかありません。

先ほどどの部分をコンテンツ化するのかという話もありましたが、2度3度同じことを話していると思ったところはコンテンツ化をして、毎回違うことを言っているというところはアウトプットで残します。これは何度かやらないと分からないと思うので、最初のステップは全員で模索する期間だとして、まさにアジャイル開発と同じような取り組みが必要だと思います。

コンテンツ化をしたら、事後学習があると思いますが、そこには必ず人が介在すべきだと思います。今までの人を集めて話して終わりという形は分割され、コンテンツ化をする部分や残る部分という形で、やりながら作っていくという方法になると思います。

久保田「動画はたくさん作ったら、選び方は学習者一人ひとりに任されるのでしょうか。それとも誘導型でしょうか」という質問があります。こちらも辻川さんでしょうか。

辻川弊社の事例で、障害者雇用の就労支援施設でコンテンツを使ってもらっています。もしつまずいている人がいれば近くにいる先生に声をかけてもらって、そこでコミュニケーションが発生するという方法をとっています。好きなものを選択する方式より、ある程度制限した方がコンテンツは活用しやすいと思います。もちろんいろいろなケースがあると思いますが、「今日はこれ」とお題を出す方が上手く回ると思います。

久保田テーマごとにコースを作るという感じですね。コンテンツに関してもうひとつ質問が来ています。「オンライン学習コンテンツの制作期間はどれくらいでしょうか?」。辻川さん、いかがですか?

辻川編集の部分でフォーマット化しているので、我々の場合は、例えば研修の先生で半日ほどのセミナーをコンテンツ化するというときは、綺麗な動画に仕上げるまでおよそ2週間です。

小仁私はそこまで編集をしないコンテンツがほとんどなので、基本的にはやりながら作っています。まとめて撮ったものから切り出しているものも多いです。また、スライドに声をあてるだけというものは、学習者の習熟度によります。学習効果の研究観点からすると、音声を聞いて画面を見るという、視覚と聴覚の両方に働きかけをしていれば学習効果は低下しないという研究結果が出ています。本当に編集が必要なのは、そのテーマに関心が無かったり、それに引き付けなければならなかったりするときだと思います。私たちが提供する研修というのは、多くの場合が必須で受けさせられている人たちなので、そこは研修の質はあまりこだわらずに、気軽に1、2時間で撮ったものを日常的に流してeラーニングとしてやっています。1日かけることはほとんどありません。

久保田ライブに近く、SNSにあげるという感覚ですね。

辻川ライブ配信をしている中高生は多いと思いますが、YouTubeはどちらかというと編集をしたコンテンツです。中高生でも出来るのはライブで、編集なしで流せるという利点があると思います。そこもケースバイケースで、受講者が何を求めているかはフォーマットで最適化をはからなければならないと思います。

久保田コンテンツと受講者のモチベーションは別ですよね。質問に戻ります。「知識系はコンテンツ化しやすいですが、戦略系や思考系は正解があるわけではないので、OJTで解決するしかないと思います。それが研修講師としての悩みです」とのことですが、戦略系など答えがないものに対してはいかがでしょうか。

辻川まさに事例を見ていくという話もありましたが、映像でやるパターンの場合は「考えてみましょう」と動画を終わらせて、その後ケースの事例をコンテンツとして出します。そうすればコンテンツとして使えますし、知識インプットではない形で「こういう事例もある」ということで自分のケースについて考えることもできます。基本的には「考えてみましょう」の後に模範解答のような事例紹介という作りが一般的だと思います。

久保田この質問の方は人材育成に社外から関わるプロ・研修ベンダーやコンサルタントの方だと思いますが、プロの方がどうするのか、社内ではどうするのかという点については、皆さん関心が高いと思います。おふたりともプロの方と企業の方とのやりとりを多くしていると思いますが、ここ半年、新型コロナの影響で変わったことなどはありますか。

辻川変わっていますね。とくにプロとして研修を提供している側の方が影響を受けていて、DXの面で非常に困っています。その点については我々も必死にサポートをしています。

小仁働き方も変わっているので、学び方も変わっていますよね。それに応じて提供する方法や、3月以来、私も初めて登壇しましたが、そもそもいる場所も違います。

久保田お時間が来ましたので、この辺りで終了させていただきたいと思います。お二方、ありがとうございました。

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