HRDNext経営戦略策定の手引き事業×組織×人材の戦略統合による新時代の企業成長論
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HRD株式会社 - Human Resource Development

2021.12.9 EVENT

マイクロソフトはいかにしてカルチャー改革を実現したか 新しい時代における組織・人材戦略を先駆者と共に考える『HRD Next 2021-2022 PROGRAM1 Day3』

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対談セッション

トップが言うカルチャーは嘘ではない

以上を受け、水谷は「変化を好まない人が多い中、Microsoftさんは内部のパワーで変革に取り組んできたことが印象的」とコメントした上で、堀江氏に「入社して一番驚いたことは?」と質問。堀江氏は、「トップが言っているカルチャーが嘘ではないということ」と答えました。トップは自ら話したとおりに行動し、社員も一人ひとり実践していると言います。「それが一番の驚きでした」と堀江氏。アジアやオセアニア諸国のグループメンバーと同じワークショップに加わっている堀江氏は、「(自分のように)新しく加わった人は皆同じ感想」と話し、具体例としてDiversity & Inclusionにおいては目の不自由な人向けに製品が開発されていることに触れました。「社員は誇りをもって仕事ができていると思います」と堀江氏は言います。

「当たり前と言えるかもしれませんが、それをこの規模でやり切っているところは素晴らしい」と水谷。その推進策としての「マネージャーに求められること」を引き合いに、マネジメント層の底上げに悩む日本企業が多いと指摘して、堀江氏に解決へのヒントを求めました。

人事データの徹底活用

堀江氏は、社員になって驚いたことの2つめとして、人事データの徹底活用を挙げました。エンゲージメント調査ではマネージャーに関する質問があり、その結果がマネージャーの評価スコアとなっていることに言及。さらに、調査結果をもとに各マネージャーが改善へのアクションプランを立て、どう実践されているかを1年間トラッキングしていくことが説明されました。

主役はあくまでも各ビジネス部門であり、人事はそのサポート役であることが確認された上で、堀江氏は「改善のために一般社員が自由にコラボレーションすることが期待されています」と話しました。

水谷は、「そういった環境の中でマネージャーが自らを振り返り、リーダーシップがどう発揮できているかを見直す流れができているのですね」と問い直しました。堀江氏は、「人事考課のサイクルの中に入っているので、マネージャーは大変だと思います」と返しました。

水谷はさらに、他企業に参考になることとして意識的に取っている人事データの存在について問うと、堀江氏は「1時間は話せるほど数えきれないくらいあります」と回答。一例として、コロナ禍下における在宅勤務体制となって以降のワークスタイルについてのデータを紹介し、このデータをもとにどのようにオフィスワークとのハイブリッド体制に持っていくかを検討しすでにスタートしていることが話されました。

これを受けて水谷は、自社でもMicrosoft Teamsで誰が誰とコラボレーションしているかを記録する機能を活用していることに触れるとともに、同社製品のセキュアさによるメリットにも言及。「Teamsを導入したことで働き方を変えることができました」とコメントしました。


360度サーベイを活用した組織活性化

次に水谷は、NETFLIXの有名な「カルチャー・デック」を取り上げました。NETFLIXの幹部が「(前向きな意図を持って)本音を語る」カルチャーの重要性に気づき、これを360度評価によって定着させることで、社内の駆け引きが減り、スピード感を高めることに成功し、結果的に優秀な社員が集まって現在の地位を築いたケースとして紹介。ここから、HRDの360度サーベイを活用した組織活性化の話に移りました。

「あるユーザー企業の事業トップが『必ずしもマネジメントが常に正しいわけではなく、自由闊達に意見交換をしていくことが重要』と360度評価を取り入れると、率直なフィードバックを行うカルチャーが構築され、メンバーがそこに書き込むコメントの質が変化したそうです」と水谷は導入事例を紹介。続いて水谷は、拡張分析による360度サーベイの要因分析に触れました。「これによって、18個設定されているスキルセットのうち、“効率よく仕事をする”と“成果創出”という組み合わせがハイパフォーマンスに最も影響を与えているといったことがわかります」と説明しました。


「挑戦し続ける」「自己認識を高める」ことが大切

ここで水谷は、「HR領域のキャリアを歩むうえで、堀江さんが大切にしていることを教えてください」と質問。堀江氏は、「いろいろありますが、やはり“Growth Mindset”。常に失敗を恐れずに挑戦し続けることです」と回答しました。人間はすべてのことにGrowth Mindsetではいられないものの、自分のパーパスは何で、強みは何かを把握し、そこにおいてはGrowth Mindsetでチャレンジすることで、成果を上げることに繋がるということです。もう一つ、堀江氏は「自己認識を高めること」を補足。リーダーシップ開発の第一歩は自己認識であり、前職のHRDグループ在籍時にDiSCやProfileXTなどの人材アセスメントツールによって自己認識できたことがターニングポイントになったと話しました。

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