HRDNext経営戦略策定の手引き事業×組織×人材の戦略統合による新時代の企業成長論
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HRD株式会社 - Human Resource Development

2022.4.20 EVENT

事業×組織×人材の戦略統合による新時代の企業成長論
『HRD Next 2021-2022 PROGRAM3 Day1_Session2』

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事業・組織戦略と統合された人材戦略

韮原は、これまでの不確実性の高い経営環境とそれに対応するための流動性の高い組織作りが求められる環境を踏まえ、今後の人材戦略の大方針として次の4点を指摘します。

  事業戦略・組織戦略と統合された“流動的な人材戦略”の立案・実行
  人材マネジメントの“パーソナライズ化”と“マイクロフィードバック”
  人材マネジメントの確実性を上げるための“データ活用”
  “経営層のリスキリング”をきっかけとする“学習する組織文化”の醸成

① 事業戦略・組織戦略と統合された“流動的な人材戦略”の立案・実行

「人事制度も外部環境の変化に合わせて流動的に適応させるべき」と韮原は指摘します。このチェックポイントとしては、そもそも最新の中期計画で示された事業戦略と統合・整合された人材戦略や人材ポートフォリオについての計画の立案、事業戦略に応じた研修制度やイノベーションを促しつつ、失敗を許容する評価制度の導入、組織の流動性や心理的安全性を高める施策の実行、戦略に従って必要となる人材にとって魅力的に映る制度や受け容れ体制の整備、人事部における積極的な人事制度改良への動機付けなどを挙げています。

② 人材マネジメントの“パーソナライズ化”と“マイクロフィードバック”

“Web2.0”の世界では、SNSに投稿すれば「いいね!」のフィードバックを即座にもらうことができ、LINEでメッセージを送ればすぐ返信が届きます。amazonなどでは「あなたへのおすすめ」が提案されます。こうした外の世界の常識に合わせて、社内の人事制度も変えていく必要があります。

「会社の外の世界でSNSに投稿すれば、瞬時に世界中からフィードバックがもらえるのに、社内の仕事の評価は1年に1度では、もう許容されません。タスクごと・タームごとにタイムリーに評価をもらえる“マイクロフィードバック”が必要です。また通販サイトやふるさと納税のサイトでも“あなたへのおすすめ”が提示されるのですから、本人の長期的志向に応じた“あなたへのおすすめキャリア”を会社が提示していく必要もあるでしょう。」と韮原は言います。そのためには、人材ごとの基礎情報や動機の源泉の可視化、ジョブ型制度と関連してポジションごとにハイパフォーマーの特性を可視化する、といった情報の整備が必須。「その中にDiSCPXTのような心理的情報も必須」と韮原は付け加えます。

「そもそも会社が両利きでチャレンジしていないと社員も長く働いてくれないので、もちろん経営戦略論も重要」と韮原は指摘します。

 ③ 人材マネジメントの確実性を上げるための“データ活用”

3つ目のポイントは、データの活用がデジタル時代に適応した人材マネジメントへの進化を促す触媒になるということです。従来はエンゲージメントなどの組織サーベイが典型的。「今後は、社員個別のミクロなレベルでパフォーマンスを上げるための日・週単位のきめ細かいデータの取得と活用が重要になるでしょう」と韮原。そのためには、属性や評価、勤怠などに加え、心理特性や資質、コンピテンシー、ポテンシャルといった情報が必要となり、DiSCやPXT、CP360を活用することができます。

④ “経営層のリスキリング”をきっかけとする“学習する組織文化”の醸成

「一国の首相も大企業のトップもコロナ対応に右往左往し、ただの人であることが露呈しました。リモートワークも相まって、相対的にリーダーの威光が霞んだ2年間だったと思います」と韮原。必然的にリーダーも現代の外部環境に応じた学び直し(リスキリング)が必要で、危機対応リーダーシップやイノベーションとデジタルに関するスキル、心理的安全性をもたらすマネジメント力などをトップ自らが学び直す姿勢を示すことが求められます。トップのそうした姿勢が、組織全体の継続学習を促進させることにも繋がります。

そして、①ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の定義・浸透、②事業戦略と実行プロセスの定義・発信、③人財特性を加味した実務支援方法の整備という施策を打ち出したことに触れ、ここでは③について説明されました。

最も重要なスキルとマインドセット

次に韮原は、今最も重要なスキルとマインドセットについて言及。「流動的で変化が激しい外部環境において、変化に適応できる学習能力と、それを可能にするマインドセットおよびセルフエフィカシー(自己効力感)が最重要」と指摘します。パンデミック危機が来ようが、Web3が来ようが、新たに必要な能力を瞬時に身につける能力。個々人がオンデマンドに新たなスキルを身につけられると思えるマインドセットやセルフエフィカシーがあれば怖いものはないということです。

最後に、HRDグループの今後の“両利き”へのチャレンジに触れて、本セッションを終えました。

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