企業変革を加速させる組織と人材の力
—事業成長に合わせて組織と人材像を再定義するための方法—
『HRD Next 2021-2022 PROGRAM3 Day1_Session3』

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経営と人事をどう繋ぐか
以上で対話は終了し、水谷が両名に「経営と人事をどう繋ぐかというテーマにおいて、ビジネスのスピードが速くなっている中、一般的に企業の人事が採用、育成、配置の全ての機能を持っていると、事業側と合わなくなると思います。そこで、事業側に人事機能を落とし込む際、どのフェーズから落とし込めばよいかのヒントはありますか?」と投げかけました。
田渕氏は、「事業側が事業戦略をつくる段階から人事戦略も加えていかないと、今のスピードにはついていけないと思います。事業をどう運んでいくかに人事戦略を紐づけ、どんな人材を求めるのか、スキルチェンジをどう図るかを考えなければならないということです。なので、人事と事業部の力関係で動くのではなく、一緒に考えないと変化にはついていけないということだと思います」と回答しました。
西氏は、「一緒に考えていくのは大前提として、採用責任を事業部側が持つことが大事だと思います。事業戦略を練り人員計画を立てるのは事業部で、その採用責任を負うのも、退職させてしまう責任を負うのも事業部であるというふうにすれば、採用した人材の育成やタレントマネジメントへの責任感が一気に増すと思います。事業責任者がリソースの獲得責任を負うということが、第一歩として相応しいのではないでしょうか」と回答しました。
水谷は「新しい事業をつくっていこうという時に、その人材像も事業部がつくるとなると、その評価は人事ではできないと思います。事業責任者が評価するしかないと思いますが、そこが一つの切り口ではないかと思います」と述べました。
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